2012年04月02日

東洋新薬 『カンカエキス』に育毛活性作用を発見。育毛活性メカニズムに肝細胞増殖因子(HGF)が関与することを解明

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、株式会社アートネイチャーと東京工科大学応用生物学部 芋川玄爾教授との共同研究により、『カンカエキス』に育毛活性作用を発見し、またそのメカニズムに成長因子の一つである肝細胞増殖因子(HGF)が関与することを解明いたしましたので、日本薬学会第132年会において発表いたしました。

『カンカエキス』とは、カンカニクジュヨウを抽出して得られるエキスです。カンカニクジュヨウは、ハマウツボ科ニクジュヨウ属に属する寄生植物で、中国新疆ウイグル自治区のタクマラカン砂漠に分布しており、砂漠の厳しい環境下において開花し、実をつけるという強い生命力を持っています。現地では“砂漠の高麗人参”と呼ばれ、珍重されています。

今回当社は、株式会社アートネイチャー、東京工科大学応用生物学部 芋川玄爾教授との共同研究において、『カンカエキス』に育毛活性作用を発見し、またそのメカニズムに肝細胞増殖因子(HGF)が関与することをin vitroで解明いたしましたので、日本薬学会第132年会(2012年3月28日(水)~31日(土)、札幌・北海道大学)において発表いたしました。

■発表骨子
毛周期(ヘアサイクル)は分裂して毛髪を作る毛母細胞〔注①〕と、毛母細胞へ指令を出す毛乳頭細胞〔注②〕の相互作用によってコントロールされています。
今回、この相互作用に基づき、毛母細胞と由来を同じくする表皮角化細胞と毛乳頭細胞のセルインサート共存培養により、『カンカエキス』を含む856種類の素材をスクリーニングした結果、『カンカエキス』に高い育毛活性が確認されました。
さらに、『カンカエキス』に着目し、毛乳頭細胞を『カンカエキス』で処理したところ、成長因子の一つであるHGF〔注③〕の発現量が上がったことをDNAマイクロアレイ〔注④〕による解析で明らかにしました。
また、定量的RT-PCR〔注⑤〕等の解析からも同様の結果を得ました。
これらのことから、in vitroにおいて『カンカエキス』がHGFを介して表皮角化細胞の増殖を促進し、高い育毛活性作用を有することが示唆されました。

〔注①〕 毛母細胞
毛髪の実体となる細胞。分裂した毛母細胞は角化し、毛髪を形成します。また、メラノサイトからメラニンを受け取り、黒い髪となります。

〔注②〕 毛乳頭細胞
毛母細胞へ毛髪形成の指令を出す細胞。毛乳頭細胞の出す指令によって毛周期が制御されています。

〔注③〕 肝細胞増殖因子(HGF)
細胞の増殖を促す成長因子の一つ。肝細胞の増殖を促進する因子として発見されましたが、多くの組織で産生され、様々な細胞の増殖を促すことが知られています。

〔注④〕 DNAマイクロアレイ
細胞や組織で発現している遺伝子を網羅的に解析できる方法。今回は4万4千個の遺伝子を解析しました。

〔注⑤〕 定量的RT-PCR
 遺伝子を増幅させることで、その遺伝子の発現量を定量的に測定する方法。

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