2013年12月09日

東洋新薬 『桑若葉末』の食後血糖値上昇抑制作用を臨床試験により確認

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、新渡戸文化短期大学 加藤 久宜教授らとの共同研究により、『桑若葉末』の食後血糖値上昇抑制作用を臨床試験にて確認し、第16回日本補完代替医療学会学術集会において発表いたしました。

■『桑若葉末』とは
『桑若葉末』は、クワ科クワ属に属する桑の若葉部および茎部を乾燥、微粉砕加工した機能性食品素材です。桑の葉には抗酸化作用、免疫調節作用、血中脂質低下作用があり、中国では古くから不老長寿の薬として茶の代わりに飲まれてきた歴史もあります。
当社では桑若葉末の機能性について研究を進めており、今回、桑若葉末の食後血糖値上昇抑制作用を臨床試験にて確認し、第16回日本補完代替医療学会学術集会(2013年11月30日(土)~12月1日(日)、石川県金沢市・金沢勤労者プラザ)において発表いたしました。

■研究の背景
桑若葉末には、二糖類を単糖に分解するα-グルコシダーゼの活性を阻害する働きを持つ1-デオキシノジリマイシンという特徴成分が含まれており、食後血糖値の上昇を抑制する作用があると言われています。そこで今回当社は、臨床試験にて桑若葉末の摂取が食後血糖値へ及ぼす影響について検証しました。

■発表骨子
健常成人男女10名(平均年齢32.0±6.1歳)を対象として、二重盲検クロスオーバー試験〔注①〕を実施しました。被験者に、桑若葉末1.8 g(桑若葉末群)、またはプラセボ食品(対照群)をショ糖水(30g/水300ml)に混合したものを5分間かけて摂取させ、摂取前、摂取30分、60分、90分、120分後の血糖値を測定しました。
その結果、桑若葉末群では対照群と比較して、摂取30分後の血糖値上昇を有意に抑制しました。
以上のことから、桑若葉末の食後血糖値上昇抑制作用が確認されました。

東洋新薬は今後も桑若葉末の機能性をさらに解明し、生活習慣病に対応した商品の開発に注力してまいります。

〔注①〕二重盲検クロスオーバー試験
二重盲検とは、被験者の思い込みによる影響や試験実施者の挙動が被験者に影響を与える可能性を排除するために、被験者および試験実施者側に試験品の中身を知らせずに効果を検証する試験です。
クロスオーバー試験とは、2群の各被験者に試験品とプラセボを、時期をずらして摂取させ、それぞれの結果を集計して評価する試験です。

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