2010年06月01日

東洋新薬 『葛の花エキス™』に含まれるイソフラボン類の腸内における代謝・抗肥満作用メカニズムを確認

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、 『葛の花エキス™』に含まれるイソフラボン類の腸内における代謝および抗肥満作用メカニズムを確認いたしましたので、第64回日本栄養・食糧学会において発表いたしました。

葛はマメ科のつる性植物で、乾燥させた根が漢方薬の原料として葛根湯などに使用されていますが、『葛の花エキス™』は、葛の花部から抽出した機能性食品素材で、イソフラボンが抗肥満作用に関与していることを確認しております。

今回当社は、東京大学大学院 農学生命科学研究科 伊藤喜久治准教授と共同研究を行い、『葛の花エキス™』に含まれるイソフラボン類の腸内における代謝をin vitro試験で確認いたしました。

また、京都大学大学院 農学研究科 河田照雄教授と共同研究を行い、『葛の花エキス™』の抗肥満作用に関する詳細メカニズム、および活性成分をin vitro試験で確認いたしましたので、第64回日本栄養・食糧学会(2010年5月21日(金)~23日(日)、徳島・アスティとくしま)におきまして、これらの2題を発表いたしました。

■ 『葛の花エキス™』に含まれるイソフラボン類の腸内における代謝
無菌マウス〔注①〕の上部小腸を処理したもの、また、10名の健常成人から採取した糞便の懸濁液を調製したものに、『葛の花エキス™』(PTE)に含まれるイソフラボン類を添加して反応させ、それぞれの反応液から抽出した生成物を分析しました。
その結果、PTEに含まれる主要なイソフラボン類の多くは小腸で速やかにテクトリゲニンという吸収されやすい形に変換され、テクトリゲニンや変換されなかったイソフラボン類は腸内細菌叢〔注②〕によって6-ヒドロキシゲニステインなどへとさらに代謝されることが示されました。

■ 『葛の花エキス™』の抗肥満作用に関する詳細メカニズム及び活性成分の検討
3T3-L1細胞〔注③〕を用い、脂肪を分解する作用のある試薬(CL)およびテクトリゲニン(CL+テクトリゲニン)を添加、脂肪を分解した際に放出される遊離グリセロール量を測定して、CLのみを添加したときと、どちらも添加しない場合(対照)と比較いたしました。

また、ラットから摘出した脂肪細胞をPTEイソフラボン画分(ISO)を添加・培養後、脂肪燃焼や分解作用のあるノルエピネフリンで刺激してUCP-1〔注④〕遺伝子の発現解析を行いました。

 その結果、CL+テクトリゲニンは、CLと比較して有意に遊離グリセロール量を増加させました。また、ISOは添加濃度に比例してUCP-1 遺伝子発現量を亢進させました。このことから、PTEは脂肪燃焼促進作用を有し、その関与成分はテクトリゲニンであることが示唆されました。

東洋新薬は、今後も『葛の花エキス™』の機能性をさらに解明し、肥満対策商品の開発に注力してまいります。

〔注①〕 無菌マウス
検出可能な微生物および寄生虫がいないマウス。生理機能、栄養吸収、免疫応答など多くの研究に使用される。

〔注②〕 腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)
一般に善玉菌・悪玉菌などと呼ばれる様々な細菌や微生物が腸内に一定のバランスを保っている生態系のこと。

〔注③〕 3T3-L1細胞
培養条件によって脂肪に変化する能力のある、マウス脂肪前駆細胞株のことで、脂肪組織の研究に用いられる。

〔注④〕 UCP-1
脂肪燃焼に関わるタンパク質で、uncoupling protein-1(脱共役タンパク質1)の略。
主にヒトの限られた部位に分布している褐色脂肪細胞中に存在し、脂肪燃焼や熱産生を行っている。

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