2012年05月21日

東洋新薬 『葛の花エキス™』の抗肥満作用のメカニズムに関する新たな知見 消費エネルギー量増加作用を確認

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、『葛の花エキス™』の抗肥満作用に関する新たな知見として、消費エネルギー量増加作用を確認し、第66回日本栄養・食糧学会大会において発表いたしました。

■葛の花エキス™とは
葛はマメ科のつる性植物で、乾燥させた根が漢方処方の葛根湯などに使用されていますが、『葛の花エキス™』は、葛の花部から抽出して製造される機能性食品素材です。

当社では、葛の花エキス™の抗肥満作用について研究を重ねており、腹部内臓脂肪低減作用や皮下脂肪低減作用を臨床試験により確認しております。また、その作用部位として褐色脂肪組織〔注①〕における熱産生遺伝子〔注②〕の発現を亢進することをin vivoで確認しております。

今回当社は、葛の花エキス™の抗肥満作用に関する新たな知見として、消費エネルギー量増加作用を確認し、第66回日本栄養食糧学会大会(2012年5月18日(金)~20日(日)、宮城・東北大学)にて発表いたしました。

■研究のポイント
肥満は、エネルギーバランスの乱れにより引き起こされることが知られており、食事などから摂取するエネルギー量(摂取エネルギー量)が、運動などで消費されるエネルギー量(消費エネルギー量)を上回ると肥満になると一般的にいわれています。したがって、肥満の解消には、消費エネルギー量を増加させ、摂取エネルギー量を低減させることが重要と考えられています。
本研究では、葛の花エキス™の摂取により、消費エネルギー量が増加することをin vivoで明らかにいたしました。

■研究概要
7週齢の雄性C57BL/6Jマウス〔注③〕に葛の花エキス™(PTE)を添加した高脂肪食(HF-PTE群)を42日間摂取させ、呼気ガス中の酸素消費量〔注④〕を測定した後、内臓脂肪重量の測定を行いました。なお、対照として、葛の花エキス™を配合していない高脂肪食を与えた群(HF群)を設けました。
その結果、HF群と比較してHF-PTE群では、酸素消費量において有意に高い値を示し、内臓脂肪重量において有意に低い値を示しました。
このことから、葛の花エキス™の消費エネルギー量増加作用が肥満を抑制するメカニズムの一つであることが示唆されました。

〔注①〕 褐色脂肪組織
いわゆる体脂肪(白色脂肪)とは異なり、エネルギーを産生するミトコンドリアを所持しているため褐色に見えることから褐色脂肪と名付けられた脂肪組織。
従来、マウスなどのげっ歯類のみに存在し、ヒトには存在しないものと考えられていたが、近年、ヒト成人にも褐色脂肪組織が存在していることが相次いで報告されており、抗肥満のターゲットとして高い注目を集めている。

〔注②〕 熱産生遺伝子
褐色脂肪組織に発現している、脱共役蛋白質 (UCP1)のこと。UCP1は、体内の糖質や脂質を利用してエネルギーを産生しているため、UCP1の発現を亢進すると、エネルギー消費量が増加することが報告されている。

〔注③〕 C57BL/6Jマウス
高脂肪食を摂取させることによって肥満が誘導されやすい特徴を有することから、食餌性肥満モデルとして広く用いられているマウス。

〔注④〕 呼気ガス中の酸素消費量
体温の維持、心臓等の内臓の動き等、生きていくために必要なエネルギー量を算出する指標と考えられている。したがって、酸素消費量の増加は、消費エネルギー量の増加を反映しているため、肥満の解消に有効と考えられている。

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