2010年06月02日

東洋新薬 「大麦若葉末」の大腸癌抑制作用を確認

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、大麦若葉末の大腸癌抑制作用を確認いたしましたので、第64回日本栄養・食糧学会大会において発表いたしました。

『大麦若葉末』は、イネ科オオムギの若葉部を乾燥、微粉砕加工した機能性食品素材です。食物繊維を豊富に含むため、臨床試験において、便通改善作用を有することを確認しております。

今回当社は、大阪青山大学 健康科学部 片山 洋子 教授をはじめ別府大学、福岡女子大学、および広島工業大学との共同研究において、in vivo試験において大麦若葉末の大腸癌抑制作用を確認いたしましたので、第64回日本栄養・食糧学会大会(2010 年5 月21 日(金)~23 日(日)、アスティとくしま(徳島県徳島市))におきまして、発表いたしました。

■ 発表骨子
発癌性物質を投与した後、大麦若葉末を3%配合した飼料を17週間自由摂取させた5週齢のBALB/cマウス〔注①〕(大麦若葉末群)と、発癌性物質を投与した後、大麦若葉末を含まない普通飼料を17週間自由摂取させた5週齢のBALB/c マウス(対照群)を比較しました。
その結果、大麦若葉末群は対照群と比較して、癌になる前の過程にみられる病変を示す、前癌マーカーの発現率の有意な低値が認められました。さらに、対照群と比較して、消化管通過時間〔注②〕が有意に短縮されました。
このことから、大麦若葉末は消化管が発癌物質にさらされる時間を短縮させることで、大腸癌の発症を抑制するのに有効であることが示唆されました。

東洋新薬は今後も大麦若葉末を用いた独自性の高い商品を開発し、より一層の拡販に注力して参ります。

〔注①〕 BALB/cマウス
発癌性物質の影響を受けやすいため、癌や免疫学の研究に一般的に用いられるマウス。

〔注②〕 消化管通過時間
口腔から肛門までの消化管を食物が通過する時間。今回は、一定量の着色料を摂取させた後、色の付いた糞が排泄されはじめた時間から排泄し終わった時間までを測定することにより求めた

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