2010年03月09日

東洋新薬 新需要創造フロンティア育成事業※1(農林水産省補助事業)の一環として開催された「すいおうシンポジウム」に約130名が参加

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、3月4日(木)に「すいおうシンポジウム」を開催し、約130名が参加したことを、発表いたします。

■シンポジウム概要
「すいおう(翠王)※2」は、美味しさだけではなく健康を訴求できる新しい食材として、生食・加工品ともに産業化が期待されている野菜です。
この「すいおう」の啓蒙として、3月4日(木)午後2時より5時まで、TKPカンファレンスセンター(東京都千代田区)において「すいおうシンポジウム」が、開催されました。
当日は、約130名の栽培・加工・流通・販売といった広範囲におよぶ関係者が参加しました。

講演は、石黒浩二氏(農研機構九州沖縄農業研究センター)による「すいおうの開発ストーリー 栄養成分と機能性成分」を皮切りに、道広康暉氏(岡山県農業開発研究所)の「岡山県におけるすいおうの商品展開」と続き、根岸由紀子氏(女子栄養大学栄養科学研究所)からは「食材としてのすいおうの利用方法と料理の紹介」として具体的なレシピが紹介されました。
 また、休憩時間には、「すいおう」を使用した、青汁とパンの試飲・試食も行われました。

休憩後は、エビデンスを中心に、津田孝範氏(中部大学応用生物学部)より「すいおうの血糖値改善作用とその作用メカニズムの解明」、鍔田仁人(株式会社東洋新薬)「すいおう青汁の可能性について」と続き、今後の指針として、後藤一寿氏(農研機構九州沖縄農業研究センター)より「すいおう市場拡大のためのグランドデザインの紹介」が示されました。
また、高田裕也氏(農林水産省生産局技術普及課)より「新需要創造対策事業についての紹介」が行われ、その後の「総合討論」では今後の活動に関して、活発な討議が行われました。

シンポジウムの要旨集を用意しておりますので、ご興味のある方は下記までご連絡ください。
株式会社 東洋新薬 広報室
Tel 03-5501-7788 または、メールアドレス koho@toyoshinyaku.co.jp

※1 新需要創造フロンティア育成事業
新需要創造フロンティア育成事業とは、農林水産省が新食品・新素材の市場を拡大することを目標に掲げ推進している事業であり、これまでにも紫さつまいも、べにふうきなどが採択され、知名度向上、生産性向上の一助となっています。
東洋新薬は、農林水産省の平成21年度新需要創造フロンティア育成事業に『食用甘藷若葉「すいおう」の新需要拡大のためのグランドデザインの提案と新需要創造協議会の設置支援』という課題名で申請を行い、昨年10月に採択されました。

※2 すいおう
『すいおう(翠王)』は、これまでアクが強く苦みがあるため敬遠されがちだった甘藷(=サツマイモ)の葉・茎・葉柄をおいしく食べられるように九州沖縄農業研究センターが7年間を費やして選び抜いてきた優等生品種です。日本人に不足がちなビタミン類(カロテン、ルテイン)、ミネラル(鉄分、カルシウム)、食物繊維などが豊富で、また抗酸化作用のあるポリフェノールも多く含むなどの特徴を有し、夏場の葉野菜として大いに期待されています。
また学会等では、すいおう及びその含有成分には、抗酸化作用、がん細胞増殖抑制作用、メラニン色素生成抑制作用、血糖値上昇抑制作用、血圧上昇抑制作用などの機能性があるとして関心が高まっています。

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