2008年04月21日

東洋新薬 『フラバンジェノール®』のメタボリックシンドローム改善作用を確認  独自素材のさらなるエビデンス拡充

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、『フラバンジェノール®』のメタボリックシンドローム改善作用をin vivoで確認いたしましたので、第62回日本栄養・食糧学会大会において発表いたします。

『フラバンジェノール®』とは東洋新薬の独自素材で、フランス南西部ランド地方に生育する海岸松の樹皮から抽出される機能性食品素材です。オリゴメリック・プロアントシアニジン(OPC)を主成分としたポリフェノールを豊富に含み、抗酸化作用や血流改善作用など様々な生理活性を示すのが特徴です。

今回当社は、武蔵野大学薬学部 油田正樹教授・嶋田努助教との共同研究におきまして、メタボリックシンドロームの症状を呈するマウスに『フラバンジェノール®』を継続的に投与することにより、メタボリックシンドロームの進行が抑制されたことを確認しました。
本結果を、第62回日本栄養・食糧学会大会(2008年5月2日(金)-4日(日)、女子栄養大学 坂戸キャンパス〈埼玉県坂戸市〉)におきまして、発表いたします。

■研究概要
メタボリックシンドローム〔注①〕諸症状を自然発症する遺伝素因を持ったマウス(TSODマウス〔注②〕、4週齢)に『フラバンジェノール®』 (FG)を3%、または5%配合した高脂肪食(HF)を2ヶ月間自由摂取させ(HF+FG3%群およびHF+FG5%群)、体重の推移、内臓脂肪・皮下脂肪重量、血中インスリン〔注③〕濃度をはじめとしたメタボリックシンドロームに関連する項目を測定しました。そして、これらを指標として、高脂肪食のみを与えたTSODマウス群(HF群)と比較しました。なお、対照として普通食(MF)を与えたTSODマウス群(MF群)、および普通食を与えたTSNOマウス〔注④〕群(TSNO・MF群)を設けました。
その結果、HF+FG3%群およびHF+FG5%群において、HF群と比べて体重増加ならびに内臓脂肪・皮下脂肪蓄積が有意に抑制され、さらに血糖値と血中インスリン濃度の有意な改善が認められました。このことから、『フラバンジェノール®』を継続的に摂取することで、メタボリックシンドロームの諸症状を包括的に予防できることが示唆されました。

東洋新薬は今後も『フラバンジェノール®』の機能性をさらに解明し、メタボリックシンドローム対策商品の開発に注力してまいります。

〔注①〕 メタボリックシンドローム
内蔵脂肪の蓄積を基盤として高血糖、高血圧、脂質代謝異常を併発し、心臓病や脳卒中につながる動脈硬化を発症するリスクが高くなった病態のことをいう。診断基準が定められおり、診断項目は①ウエスト、②血糖、血圧、血中脂質である。これらの項目で要件を満たすとメタボリックシンドロームと診断される。

〔注②〕 TSODマウス
TSODとは、Tsumura, Suzuki,Obese Diabetesのそれぞれの頭文字をとった略語である。TSODマウスは内臓脂肪型肥満や高血糖など、ヒトのメタボリックシンドロームの諸症状に類似した疾患モデルマウスであることから、生活習慣病に関するさまざまな学術研究に用いられている。

〔注③〕 インスリン
筋肉組織や脂肪組織において血液から組織への糖の取り込みを促し、血糖値を低下させる働きを有するホルモン。血糖値の上昇に応じてすい臓から分泌される。最近のさまざまな研究によって、内蔵脂肪の蓄積とインスリン抵抗性(インスリンの働きが弱くなること)の間に大きな関連があることが明らかにされつつあり、このことがメタボリックシンドロームの諸症状を併発する根本的な原因であると考えられている。なお、インスリン抵抗性を呈すると、血糖値を調節するためにインスリンが余計に分泌されなければならなくなるので、血中インスリン濃度が高くなる。

〔注④〕 TSNOマウス
TSNOとは、Tsumura, Suzuki, Non Obesityのそれぞれの頭文字をとった略語である。TSODマウスの対照系統マウス。すなわち、メタボリックシンドロームの諸症状を発症しないマウス。

『フラバンジェノール』は、株式会社東洋新薬の登録商標です。

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