2010年06月24日

東洋新薬 化粧品原料「葛の花エキス™」を開発 更なる化粧品の開発力の強化へ

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、葛の花エキス™を化粧品原料として開発し、コラーゲン保護作用、美白作用を確認したことを、発表いたします。

葛はマメ科のつる性植物で、乾燥させた根が漢方処方の葛根湯などの原料に使用されていますが、葛の花エキス™は、葛の花部からの抽出物で、イソフラボンとサポニンを特徴成分として含んでいます。現在までに、経口摂取による体脂肪低下作用、肝機能改善・保護作用、二日酔い予防作用が確認されています。
当社では、ダイエット訴求やメタボリックシンドローム訴求、美容と健康を気遣う女性への健康食品として、葛の花エキス™配合の商品をご提案してまいりました。
そしてこの度、幅広いお客様のニーズにお応えするために、葛の花エキス™を化粧品原料として開発し、コラーゲン保護作用および美白作用を確認いたしました。

■コラーゲン保護作用
葛の花エキス™によるコラーゲン保護作用を確認するため、コラーゲン分解酵素であるコラゲナーゼ阻害作用を検証いたしました。
コラゲナーゼ〔注1〕に蛍光基質溶液を添加すると、コラゲナーゼによって蛍光基質が変化します。この物質の蛍光強度を測定することで、コラゲナーゼの活性を評価することができます。この反応系に葛の花エキス™を添加した場合、コラゲナーゼの活性にどのような影響を与えるかを、検証いたしました。
その結果、葛の花エキス™は、コラゲナーゼを阻害し、コラーゲン保護作用をもつことが明らかとなりました。
また、葛の花エキス™のコラーゲン保護作用強度を検証するために、葛の花エキス™に含まれるイソフラボン(葛の花イソフラボン)と大豆に含まれるイソフラボン(大豆イソフラボン)のコラゲナーゼ阻害作用を比較いたしました。その結果、葛の花イソフラボンは、大豆イソフラボンと比較して、より強いコラゲナゼ阻害作用があることが確認されました。

■美白作用
葛の花エキス™の美白作用を確認するために、メラニン〔注2〕生成酵素であるチロシナーゼ阻害作用を検証いたしました。
チロシナーゼが存在する水溶液にドーパ〔注3〕を添加すると、ドーパはチロシナーゼの働きによってドーパキノンというメラニン中間体に変化します。そして、生成したドーパキノンの量を測定することによって、チロシナーゼの活性を評価することができます。この反応系に葛の花エキス™を添加した場合、チロシナーゼの活性にどのような影響を与えるかを、検証いたしました。
その結果、葛の花エキス™は、チロシナーゼを阻害し、美白作用をもつことが明らかとなりました。
また、葛の花エキス™の美白作用強度を検証するために、葛の花エキス™に含まれるイソフラボン(葛の花イソフラボン)と大豆に含まれるイソフラボン(大豆イソフラボン)のチロシナーゼ阻害作用を比較いたしました。その結果、葛の花イソフラボンは、大豆イソフラボンと比較して、より強いチロシナーゼ阻害作用があることが確認されました。

葛の花エキス™のコラーゲン保護作用、美白作用、および葛の花エキス™配合化粧品は、第23回 インターフェックジャパンと同時開催されます、第1回 国際化粧品開発展〔6月30日(水)~7月2日(金)、東京ビッグサイト)に出展いたしますので、ぜひご高覧ください。

東洋新薬は、美容市場における新規商品の開発により一層注力してまいります。

〔注1〕皮膚のハリ・弾力性の維持を担うコラーゲンを分解する酵素。
〔注2〕生体の組織内にある褐色または黒色の色素。毛髪や皮膚、目の網膜などに存在する。紫外線などの刺激によって、皮膚に存在するメラノサイトという細胞の中のチロシナーゼが活性化し、ドーパキノンを経て、メラニンが生成する。メラニンが過剰につくられると、しみの原因となる。
〔注3〕dihydroxyphenylalanine(ジヒドロキシフェニルアラニン)の略称。

▶お知らせ一覧にもどる