2015年04月09日

東洋新薬 特許微粉砕製法の『大麦若葉末』が乳酸菌を増やし、免疫力を高めることを確認

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、『大麦若葉末』の粒度の違いが腸内環境改善作用および腸管免疫機能の活性化に影響を与えることを確認し、日本農芸化学会2015年度大会において発表いたしました。

■大麦若葉末とは
『大麦若葉末』は、イネ科オオムギの若葉部を乾燥、微粉砕加工した機能性食品素材です。当社では大麦若葉末の食物繊維を関与成分として平成22年8月23日付けで便通改善作用を許可表示とした特定保健用食品の許可を受けております。

今回当社は、大麦若葉末の粉砕加工後の粒度の違いが腸内環境改善作用および腸管免疫〔注①〕機能の活性化に影響を与えることを確認し、日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月26日(木)~29日(日)、岡山・岡山大学津島キャンパス)において発表いたしました。

■研究の背景
大麦若葉は食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでおり、当社では腸内環境改善、コレステロール低下、血糖値上昇抑制など様々な作用を確認しております。特に大麦若葉に含まれる食物繊維は腸内環境改善作用を決定づける重要な栄養素であり、大麦若葉由来の食物繊維を関与成分として便通改善作用を許可表示とした特定保健用食品の認可を受けております。当社では大麦若葉の微粉砕製法(特許第3277181号)を確立し、嗜好性に優れる大麦若葉末を提供して参りました。

本研究では当社の特許製法である『微粉砕製法』にフォーカスし、大麦若葉の粉砕加工後の粒度の違いが腸内環境改善作用および腸管免疫機能活性化に及ぼす影響を検証しました。

■発表骨子
粒度の異なる大麦若葉末をマウスの餌に混合し14日間摂取させ、摂取期間終了時に腸内環境改善作用および腸管免疫機能の活性化作用を見極める指標として、糞中の腸内細菌叢〔注②〕の変化および糞中のIgA量〔注③〕を評価しました。
その結果、粒度の大きい大麦若葉末を餌に混合した群(粒度大群)と粒度の小さい大麦若葉末を餌に混合した群(粒度小群)の両群では、大麦若葉末を含まない群(コントロール群)に比べ、糞中Lactobacillus属〔注④〕量およびIgA量が有意に増加しました。さらに、粒度小群では粒度大群に比べ、糞中Lactobacillus属およびIgA量の増加傾向が確認されました。

以上のことから、大麦若葉末には腸内環境改善作用及び腸管免疫機能の活性化作用があり、大麦若葉末の粒度を小さくするほど両作用が高まることが示唆されました。

東洋新薬は今後も大麦若葉末を用いた独自性の高い商品を開発し、より一層の拡販に注力して参ります。

〔注①〕腸管免疫
私たちは口から絶えず異物を摂取しています。それらに対する防御として腸管には多くの免疫細胞が存在し、異物の排除、無毒化を行っています。この機構を腸管免疫といいます。

〔注②〕腸内細菌叢
腸内に生息している細菌群のことです。腸内では約100兆個の細菌がバランスを保ちながら共生していますが、何らかの要因でバランスが崩れると病原菌の増殖や病気の一因となることが知られています。

〔注③〕IgA
イムノグロブリンA。唾液腺や消化管粘膜に多く含まれる抗体で、細菌、ウイルスから感染を防ぐ作用があります。

〔注④〕Lactobacillus属
乳酸菌の一種で食物の発酵に関与し、漬物やヨーグルトの製造に利用されています。特に腸管におけるLactobacillus属の増加は腸内環境改善、炎症の改善など多くの有益性があるといわれています。

 

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