2015年09月02日

「米由来グルコシルセラミド」の摂取が角層セラミド量を増加させることをヒト試験にて確認 ― 年齢とともに減少する肌の保湿力のキー因子が増加 ―

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、「米由来グルコシルセラミド」の摂取が、角層セラミド量を増加させることをヒト試験にて確認し、一丸ファルコス株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役:安藤芳彦)と共同で、日本食品科学工学会第62回大会において発表いたしました。

【演題】
 ヒトにおける米由来グルコシルセラミドの経口摂取による皮膚バリア機能の改善
【講演者】
高嶋 慎一郎1)、八尋 衣里奈1)、神谷 智康1)、高橋 達治2)、坪井 誠2)、山口 和也1)、髙垣 欣也1)
1)株式会社東洋新薬、2)一丸ファルコス株式会社

■「米由来グルコシルセラミド」とは
米は、私たち日本人の主食となる食物であり、様々な機能性成分を含むことでも知られています。
グルコシルセラミドは、植物に含まれる糖脂質〔注①〕のひとつで、肌の保湿力を高める作用があることが示されており、米にも微量ながら含まれることがわかっています。
「米由来グルコシルセラミド」は、食経験豊富な米からグルコシルセラミドを抽出、精製し、各種の安全性試験〔注②〕の実施を経て開発された機能性食品素材です。
今回当社は、ヒト試験にて米由来グルコシルセラミドの経口摂取が角層セラミド量〔注③〕を増加させることを確認し、一丸ファルコス株式会社と共同で、日本食品科学工学会第62回大会(2015年8月27日(木)~ 8月29日(土)、京都大学吉田キャンパス)において発表いたしました。

■研究の背景
角層セラミドは、肌の最上層である角層の細胞間にある主要な脂質成分であり、肌の水分蒸散を抑制するなど、肌の保湿力に重要な役割を持つ脂質です。また、その量は年齢とともに減少することなどが示されています1)。
グルコシルセラミドは、細胞や動物を用いた研究で、角層セラミドの産生を促進する作用を持つことが示されています。一方で、ヒトを対象とした研究では、経口摂取によって肌の保湿力の指標である経表皮水分蒸散量の抑制作用などは示されていますが、角層セラミドの産生促進を観察した報告はほとんどありません。
そこで今回当社は、ヒト試験にて、「米由来グルコシルセラミド」の摂取による角層セラミド量への影響を検証しました。

■発表骨子
乾燥による肌荒れ又は痒みを自覚する健常成人男女を対象に、プラセボ食品(プラセボ群)、米由来グルコシルセラミドを低用量含む食品(低用量群)又は米由来グルコシルセラミドを高用量含む食品(高用量群)を1日1食、12週間継続摂取させました。
その結果、上腕部の角層セラミド量が高用量群で増加し、4週間後及び12週間後においてプラセボ群との間に有意差が認められました。

以上のことから、「米由来グルコシルセラミド」の継続摂取により、角層セラミド量が増加することが確認されました。この角層セラミド量の増加は、「米由来グルコシルセラミド」の肌の保湿力を高める作用に寄与し、また、年齢などとともに減少する角層セラミドの維持にもつながると期待できます。

東洋新薬は今後も「米由来グルコシルセラミド」の機能性をさらに解明し、機能性表示食品などの独自性の高い商品開発を行い、より一層の拡販に注力して参ります。

〔注①〕糖脂質
1個以上の糖が脂質と結合したものです。米を含む植物やヒトなどの動物組織に広く含まれています。

〔注②〕安全性試験
変異原性試験、染色体異常試験、小核試験、急性毒性試験、亜慢性毒性試験、ヒト長期摂取試験、ヒト過剰摂取試験。

〔注③〕角層セラミド
肌の最上層である角層の細胞間にある主要な脂質成分です。肌の保湿力に重要な役割を果たしており、角層セラミド量と、肌の保湿力の指標である経表皮水分蒸散量(少ないほど保湿力が高い)は負に相関することが知られています。また、角層セラミドは年齢とともに減少することなどが示されています1)。

=参考文献=
1)Imokawa G, Abe A, Jin K, Higaki Y, Kawashima M, Hidano A: Decreased level of ceramides in stratum corneum of atopic dermatitis: an etiologic factor in atopic dry skin?, J Invest Dermatol, 96(4):523-526, 1991

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