2021年04月28日

東洋新薬 「スマート農業実証プロジェクト」における2年間の実証課題を完了

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、「スマート農業実証プロジェクト」において、2年間にわたる“機能性食品素材加工工場を中核とした需要確定生産スマート農場クラスタの実証”を完了したことをお知らせします。

日本の農林水産業は、担い手の減少や高齢化の進行等による労働力不足の問題から、省力化、人手の確保、作業負担の軽減が重要な課題となっています。

このような問題、課題を解決するため、ロボット、AI、IoT 等の先端技術を生産現場に導入し、「スマート農業」の社会実装を加速化することを狙いとして、農林水産省の「スマート農業実証プロジェクト」では、さまざまな取り組みが行われております。

株式会社東洋新薬は、ベジタリア株式会社、株式会社ゼンリン、及び東洋新薬のグループ会社である株式会社東洋グリーンファームの4 社でコンソーシアムを形成し、2019年4月に「スマート農業実証プロジェクト」の委託先として採択されました。以降2年間、青汁の主要な原料である大麦若葉の栽培に各種スマート農業技術を導入し、栽培~収穫、加工工場におけるジャストインタイム供給までの技術体系の構築を目指して実証を進めてまいりました。

そしてこの度、3月26日にこれまでの成果について最終報告を行い、本課題実証が完了したことをお知らせします。

本取り組みで培った「スマート農業」運用の仕組みを、生産技術設備として実事業へと利用を進めることで、原材料栽培技術のさらなる向上と効率化を目指してまいります。

■実証課題概要
課題番号 :畑:H04
実証課題名:機能性食品素材加工工場を中核とした需要確定生産スマート農業クラスタの実証
     (事業主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)
経営概要 :のべ約1,150ha(直営圃場 約50ha、栽培委託 約1,100ha) 、うち実証面積655ha
導入技術 :①クラウド型栽培データ管理(ほ場電子マップ)
      ②環境センシング(遠隔カメラ、微気象観測、土壌pH測定等)
      ③収穫適期予測(呼称名 : V-JIT)システム
      ④収穫・運搬ルート探索(呼称名 : J-JIT)システム
目  標 :1. 出穂・倒伏・黄変等による収穫断念リスクのゼロ
      2. ほ場巡回等の作業負荷の軽減(現状比1/2以下)
      3. ほ場での反収向上(現状比10%以上)
      4. 加工工場へのジャストインタイム供給(納品順守率100%)

初年度の実証成果については、農林水産省「スマート農業推進フォーラム2020」webサイト内の
「スマート農業実証プロジェクト(令和元年度採択課題)の実証成果」に掲載されております。https://www.affrc.maff.go.jp/R2forum2020/crop/project57.html 

※2年間の成果も今後農林水産省ホームページで公開予定


東洋新薬は今後も健康食品・化粧品のODEM(ODM&OEM)メーカーとして、一人でも多くの方の生活の質(QOL)の向上や健康の維持・増進に貢献するとともに、お客様に究極の価値をご提供してまいります。

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